茶谷さんはどうやってイラストレーターになったの?(前編)イラスト質問箱その1

こんにちは。イラストレーターの茶谷順子です。

 

イラストを描いてますって言うと、よく聞かれることが幾つかあります。今回から少しずつ、ブログでそれを答えていくことにしました。初回はこのテーマです。

 

「どうやってイラストレーターになったの?」

 

これ、私がデザイン学校を卒業する時に、まさに知りたかったことでした。当時の就職活動は学校にデザイン系の会社から求人が届き、掲示板に張り出され、そこから気になる事務所や企業に応募する。という流れが多かったです。今に比べると、とってもシンプルです。不動産屋さんの店頭の物件情報みたいです。

残念ながら、そこにはイラストレーターの求人は、ありません。

 

そりゃそうですよね。フリー ≠ 勤め人なんだから。そこでどうやったらなれるのかな?と思い、担任の先生に聞いてみたら、卒業して活躍されてるイラストレーターの方を紹介してくださったのです!

 

と言っても「ここに自分で電話して聞いてごらん」というだけ。

 

え?それだけなの?就業率実績が高いって評判だったのに〜?って思いましたけど、私にとっては、唯一の頼みの綱なので、決心して電話しました。今まで一度も会ったことないのに。

電話をかけるイラスト 茶谷順子
自分なりに、この日にかけよう!って決めてかけた気がします。電話もアナログ。

教えていただいた方は、有名デザイナーの事務所で師事した後、フリーとなり、商業ビルのポスターを描いたり、イラスト雑誌で特集を組まれたり、有名なコンペに入賞したりという、本当にご活躍のイラストレーターの方でした。

 

そんな方にちゃっかり電話してしまうあたり、なかなかの図々しさです。若さでしょうか。藁をもつかむ気持ちでしょうか。ただ、結構緊張してかけたことは覚えています。

 

そしてどうにかお会いする約束を取り付け!直接お話をお伺いに都内某所へ出向いたのでした。

 

「〇〇駅からすぐの〇〇という喫茶店に来れる?」って言われました。今でも覚えてます。

 

これだけで、イラストレーターになれた気がしてしまいました。笑

 

この辺、かなりしどろもどろだったと思うけど、会ってくれちゃうところが素敵ですよね。改めて感謝です。

 

というわけで、今回はここまで。次回お会いしてどんな話をしたのかを書いていきます。

茶谷順子 

イラストレーター活動歴28年。

手書き、デジタルともに、ほっこり気分にさせてしまう可愛いイラストが大得意。お寿司と素焼きアーモンドが好もっと詳しく