上手くないといけない病

個展の絵を描いてて、自分は同じような絵ばっかり描いてるなーと笑ってしまいます。

しかも、驚く事に色々考えた末に同じような絵ができるんだから大したもんです。
それぞれ違う気持ちで描いてるのにな。

さて、タイトルの病は私の悩みでもあります。つい、上手く描こうとしちゃうんです。特に描き始め。

 

私は自分の絵の、楽しそうな線が伸びてて、少しはみ出たりしてるとこが好きです。なんだかわかんない周りの色合いも好きです。

 

当時の授業では、長い時間かけてデッサンや、平面構成を描きました。完成したらクラスの生徒全員分をまとめて並べて講評会をします。

 

並べた作品は、先生が1位から順に並べ替えました。イーゼルの上下段に分けられ、1位から講評して行きました。

 

毎回上位の人、真ん中、なかなか上に行けない人と定位置が定まります。

 

講評をもらえるのはイーゼルの上の人達だけで、下の人は時間があれば講評してもらえます。

 

私は10回に1度位しか、上の段には入れません。たまに入ると驚かれ、喜んでもらえたりしました。

 

その頃の気持ちがまだ残ってて、上手くないといけないと、未だに思い込んでるんです。無駄な素直さが憎いです。笑

上手いのは凄いなーって思う。でも、気を付けなきゃなって、いつも思います。

笑顔になれる方が好きなんだもん。

 

自分も相手も、つい一緒に笑えて、真似されるくらいでちょうどいいです。相手の方がうまくてもいいです。


マリスカルやスヌーピーとかを目指してまた描こうっと。

茶谷順子 

イラストレーター活動歴26年。

手書き、デジタルともに、ほっこり気分にさせてしまう可愛いイラストが大得意。お寿司と素焼きアーモンドが好もっと詳しく