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額に絵を入れる時、大変な事ってあるの?

額装に埃がないか確認しているイラスト
額装の時、一番緊張する瞬間です。

こんにちは。茶谷順子です。世の中はお盆休みが始まりましたね。暑い中、移動も大変でしょうが、お気をつけて楽しいお休みを過ごしてください!

 

私は、個展作品の額装をしていました。パネルやキャンバスをそのまま展示する人もいますが、私は額装して飾るタイプです。決して高価な額ではないのですが、額に入れてあげると作品が引き締まって、生き生きもしてくるように感じます。3割り増し効果ですかね?

 

でね、その額装って結構私には難関なのです。不器用なので。

 

一体どういうとこが難関なのか、ご紹介します。個展の準備、絵を描くこと以外もやっぱり多いなあ。と感じます。

ポイント。埃を額と作品の間に入らせない!

私が額装の際に使うグッズたちと、おおまかな手順はこうです。

 

(左上から)柔らかい布、額、養生テープ、エアダスター、軍手、ハンディワイパー、黒い布。

 

黒い布の上に、透明の額を置き、汚れや埃が付いていないかを目を皿のようにしながら確認します。

 

埃が大量についている場合は、布やハンディワイパーで優しくなぞって埃を取り払います。

 

額を取り外す際、指紋がつかないように、またガラスで切らないように軍手を使います。

 

そのあと、どうしても小さな埃は付いてくるので、エアダスターでシュシュっと吹き飛ばします。

 

1枚の額装が済んだら、黒い布の上に落ちた埃を養生テープで取り、次へ進みます。

わかっているけど、なかなか難しい埃取り。

エアダスターを使っているイラスト
角度を変ながらシュシュっと吹きかけて、画面から埃を追い出していきます。

こんな感じで、まだ何も挟んでいない額の内面を綺麗にします。汚れたまま挟んでしまうと眺めるたびに残念な気持ちになるので、念入りにチェックします。

飛ばし終わったら、残留物がないかをくまなくチェック。内外のどちらに埃がついてるかわかりにくいので、エアーを吹きかけながら確認します。あまり動かすと埃がよそから舞い込むので、極力静止した状態で汚れをとります。

 

その後、大丈夫だな!と思ったら、そっとイラスト作品をセットし、裏面の板を取り付けます。

 

取り付けは、机の上に置いたまま、ピタッとはめ込むので、画面と作品が密着します。その時に、余計な埃が入ってて欲しくないので、本当目を見開きながらチェックしています。

 

そして、セットできたら、表からチェックするのです!はあ〜〜〜!

 

無事にチリ一つなくセットできていますように!

額装の際に埃が入ってないか確認しているイラスト
どうかな?余計な埃が入っていないかな?

一喜一憂しながら、なんとか終えました!

成功と不成功に安堵と苛立ちの表情になっているイラスト
1発での成功と不成功、半々でしたかねえ。早い方だったかも。

イラスト部分より、余白に入ったチリが目立ちます。毎回細かく見てて、大丈夫ねと思ったあとも、動かす際に埃が入り込んだりもします。その度に、この安堵とがっかりを繰り返し、なんとか全作品を入れ終えることができました。

 

つ、疲れた〜〜。

 

そうして、無事、額に入った作品たちは、なんだか誇らしげ。ホッとしながら、しばし眺めました。この、ダイレクトメールの作品だって綺麗に入っております。

 

私が不器用だと知っている方は、悪戦苦闘ぶりを容易に想像できると思います。だから、完了した時、甘いものが食べたくなってしまいました。笑

個展情報 「お家に飾ろう」茶谷順子イラストレーション展

  • 会期:2019年8月30日(金)~9月4日(水)
  • 時間:11時から19時(最終日は16時まで) 
  • 会場:ギャラリーニイク
  • 最寄駅:東京メトロ表参道駅 A2出口から徒歩2分
  • 協賛:セカンド・オピニオン株式会社様

茶谷順子 

イラストレーター活動歴28年。

手書き、デジタルともに、ほっこり気分にさせてしまう可愛いイラストが大得意。お寿司と素焼きアーモンドが好もっと詳しく